本日、宙組公演の大劇場千秋楽でございますが、星組『花より男子Ⅱ』について語らせてください・・・
(これを逃すと、次いつ語ったらいいのやら・・・なので、すみません!)
実は私、『花より男子』が大ブームだった当時、まったく刺さらずに過ごしてきました。
恥ずかしながら、原作も読んでおらず、ドラマも未視聴。
そのため、今回の星組『花より男子Ⅱ』も、配信を観るかどうか直前まで迷っていました。
さらに、野口幸作先生演出の『PRINCE OF LEGEND』は私には少し好みが分かれたこともあり、「今回はどうだろう……」という不安もありました。
(月組のフェニライは大好きな作品だったけど・・・)
しかし、その心配は開演してすぐに吹き飛びます。
結果として、「配信を観て本当に良かった」と思える作品になりました。
原作未読でも十分楽しめる親切な構成
まず良かったのが、作品の導入です。
冒頭ではF4や牧野つくし、それぞれの関係性やこれまでの物語が映像とともに紹介されるため、原作未読でも自然と作品世界へ入り込めました。
さらに、F4それぞれの個性も非常に分かりやすく描かれているため、「この人はこういうキャラクターなんだ」ということがすぐ理解できます。
「原作を知らないから楽しめないかも」と心配している方でも、安心して観られる作品だと感じました。
星組による”コメディの総合格闘技”
観始めてすぐ、「これは面白いやつだ」と直感しました。
テンポの良い会話。
個性豊かな登場人物。
次々と繰り出される笑い。
作品全体の空気感は、大野拓史先生演出の『恋する天動説』を思い出すような楽しさがありました。
ただ、それ以上に感じたのは、星組のコメディ力です。
一歩間違えれば滑ってしまいそうな場面も、星組生が全力で振り切ることで何倍にも面白くなる。
主演だけではなく、星組生誰一人遠慮せず全力で演じている。
今回の『花より男子Ⅱ』は、まさに星組によるコメディの総合格闘技でした。
語りたい人が大渋滞!
今回、みんなそれぞれ面白くて色々と収拾がつかなくなっています(笑)
でも、それだけに面白く、いとおしい作品になりました。
原作読んだ方の感想を拝見すると、かなり多くのエピソードが盛り込まれていたみたいです。
詰め込みすぎという評も見かけましたが、その分、多くの登場人物に見せ場が生まれていたようにも感じます。
星組生の顔をしっかり覚える、という点では良かったのではないかと思います。
その結果、「あの人も良かった」「この人も良かった」と、語りたい人が大渋滞する作品になっていました。
詩ちづるさんの牧野つくし
今回、一番「ハマり役だな」と感じたのがうたちゃん(詩ちづるさん)でした。
持ち前の明るさや雑草魂が牧野つくしそのもの。
小柄な身体で舞台中を走り回り、飛び蹴りまで繰り出す全力ぶり。
情けない感情も、啖呵を切るところも、すべての場面で生き生きと演じていました。
前回の『恋する天動説』でも思いましたが、うたちゃんの本来の持ち味って、好奇心の赴くままに動き回る、アリスタイプだーと思いました。
いわゆる宝塚娘役の王道のお役より、これまで誰も演じたことのないような、新しいタイプのお役の方が、うたちゃんの持ち味にハマるのではないかなと思いました。
F4との掛け合いもテンポ抜群で、コメディエンヌとしての魅力が全開。
暁千星さんの道明寺司
ありちゃんは最近は色気も男臭さも出てきていますが、元々かわいらしい顔立ちなので、短気で子どもっぽい道明寺司が実にハマっていました。
(そして、ちょっと学力が微妙・・・?次期道明寺財閥のトップだけど大丈夫?笑)
俺様なのに憎めない。でも、色気は半端ない。
そんな愛嬌が自然と伝わってきます。
でも、物語の中心役として、F4リーダーとしての存在感はやはりありましたね。
今回は、詩ちゃんとの身長差がうまく活かされていて、思わずキュンとしてしまいました。
F4がそれぞれ役を生きていた
すみません、F4はそれぞれ、皆さんが色々思い入れあるところで語りたいこと多いところだと思うのですが、如何せん、原作もドラマも、何なら花組の前作もまったく見ていないという体たらくでございます・・・
そんな私ですが、F4の魅力はしっかり伝わってきたし、それぞれのキャラクターもしっかり伝わってきました。
誰か一人だけが目立つのではなく、「ちゃんとF4だった」と思えるバランスの良さも見事でした。
F4はやはりこの物語の花形ですね♪
花沢類:天飛華音さん
花沢類役のかのんくん(天飛華音さん)は繊細な雰囲気が印象的。
いつもは、ギラギラ感があったので、こんな演技も出来るんだ!?と思わぬ発見でした。
劇中では、道明寺との関係に色々と悩みを抱えるつくしにまだ好きという感情を持ちながらも、その自分の思いを抑えて、つくしのために親身にアドバイスする。
一方、道明寺にもギリギリの感情をぶつける。
この感情の振れ幅を演じきっていて、天飛くんの新たな一面を見出した感じがありました。
ありちゃん道明寺との殴り合いの場面はかなり迫力ありました・・・💦
美作あきら:御剣海さん
御剣海くん、今回で初めて見られました。
それまでは、天飛くん・あいみちゃん・かずとくんの影に隠れがちでしたが、今回のF4抜擢で、しっかり存在感がありました。
F4のキラキラにも埋もれることなく、F4メンバーとして確かに存在していた。
マダムキラーで、チャラチャラしてそうに見えるけど、F4を陰でまとめるしっかり者がしっくりと来ました。
こう見えて実は、F4の中では、一番物事を冷静に見ていて、何ならメンタルも一番安定しているのではないか、という美作を好演していました。
西門総二郎:大希颯さん
西門役のあいみちゃん(大希颯さん)も、それぞれの役柄の個性をしっかりつかんでいて、F4のメンバーそのもの。
西門は茶道の家元の次男。
和服が似合う落ち着いた佇まいは、実はF4の常識人の美作と一瞬、キャラが被りそうに見えますが、西門のプレイボーイぶりはどちらかというと、風流人的な佇まいで、どこか風のようにふわふわと漂う自由人的な佇まいがあります。
今回は、風のような自由人を全面にだしていたことで、美作とは違う存在感を示していたように感じました。
私の中では、F4がごちゃごちゃになることありませんでした。
みきちぐさんのタマ先輩が最高!
今回、個人的にかなりツボだったのが、みきちぐさん(美稀千種さん)演じるタマ先輩です。
普段は温かく見守る老紳士や長老的な役柄が多い印象ですが、今回は威厳に満ちた神宮寺家の使用人頭。
いや、使用人頭とは思えないくらいの老婦人ぶりです。
このタマ先輩がなかなかカッコよくて、つくしと道明寺の関係が危うくなると絶妙なタイミングで現れ、物語を動かしていきます。
しかも、誰も逆らえない楓に対して堂々と意見できる唯一の存在。
鉄の老婦人です。しかも、ニューヨークまで付いてくる行動力もスゴイ(笑)
威厳と温かさ、その両方を説得力たっぷりに演じる組長はさすがでした。
万里柚美さんの道明寺楓
万里柚美さん演じる楓は、『恋する天動説』で演じた優しい祖母役とは正反対の”鉄の女”。
司の母として、庶民のつくしをよく思わない。
何がなんでも、この二人を別れさせるためには手段を選ばない冷徹さがあります。
前回は強い女だけど、純真でまっすぐでモーレツなキャラクターがチャーミングなおばあちゃん役だったけど、今回は、司が「ババア!」と罵りたくなるような、憎々しさ。
でも、その憎々しさは後半に一転して、つくしを認めようとする心の揺れも表現されていて、改めて、万里さんの振り幅に色々と感嘆させられました。
前回の『恋する天動説』でも素敵だなー、可愛らしいなーと思っていましたが、ますます万里さん好きになりました。
ベテランから若手まで全員が輝く
さて、その他の登場人物たちも上げていきますよー!!
つくし一家の連帯感が秀逸
つくし一家もひーろー(ひろ香祐さん)、るりあちゃん(天愛るりあさん)、早瀬まほろさんが天然ぶりを発揮し、作品に温かい笑いを添えていました。
つくし一家のドタバタ感や天然感、とてもいい感じでした。
るりあちゃんは星組に組み替えしてからは大活躍で嬉しいです。
大河原滋役の瑠璃花夏さん
主な登場は1幕のみですが、ボーイッシュでどこかサバサバしているようで、意外と繊細な大河原滋を好演していました。
道明寺の婚約者役ですが、短いながらもしっかり存在感を示していて、のびのびとお嬢様役を演じていました。
道明寺・つくし・類・滋の4人の歌の掛け合いも素敵で、心打たれました。
歌上手さんでもあるので、ここの見どころも作っていただいて、野口先生には感謝!
るりはなちゃんは、色々なタイプのお役を演じられる、素敵な娘役さん。
娘役さんの関心は、どんどん下の期に行きがちですが、月組の白河りりちゃんと合わせて、103期もまだまだ行ける!という気にさせてくれます。
三条桜子役の蒼羽陽さん
蒼羽陽ちゃんも、出番こそ多くありませんが、2幕目のニューヨークの場面でしっかり印象を残していました。
星組の娘役さんとしては珍しく高身長。
月組トップ娘役のじゅりちゃん(天紫珠李さん)を思わせる雰囲気。
『恋する天動説』の新人公演の時より更に磨きがかかったように感じます。

湯もみDJK:鳳真斗愛さん
まず第一声。
「何じゃこりゃーーーーーー!!!!!」
これも、一歩間違えると、「脈絡ない!」とツッコまれそうなところを、全力でテンポとスピード感で押し切った力強さはさすがです。
こういう形で、野口演出に応えた鳳真斗愛さんに、星組生のパッションを感じました。
いや、パッションないと、成立出来ないお役だと、個人的に感じます。
野口幸作先生と星組の化学反応
今回改めて感じたのは、野口幸作先生とありうた体制の星組との相性の良さです。
月組の『Phoenix Rising』でもテンポの良いエンターテインメントショーを存分に楽しみましたが、『花より男子Ⅱ』では、その魅力を星組が120%の熱量で表現しているように感じました。
すべりそうなところも星組生は全力でやり切るので、大きな笑いに転化されて、見ていて気持ちが良かったです。
この気持ちの良さ、月組にも通じるものがあります。
野口先生は、観客が素直に笑って楽しめる作品を作るのが本当に上手な演出家だと思います。
個人的にはLDHコラボはあまり刺さらないのですが、現代的な感覚やエンターテイメント性を宝塚に落とし込むのが上手いなと、この作品で改めて思いました。
そして、その魅力をここまで引き出したのは、今の星組だからこそではないでしょうか。
あと、ありうたコンビが月組出身というのも、大きいのかな・・・
個人的には、野口ショーも星組で見てみたいです。
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野口先生で、『翔んで埼玉』見てみたい・・・

野口先生、最近、様々なテイストのBL場面も果敢に挑んでるよね・・・
分割公演で感じた、今の星組の多様性
今回の収穫は、『花より男子Ⅱ』だけではありませんでした。
同じ時期に上演された『銀二貫』では、人情味あふれる繊細なお芝居を見せてくれました。

一方、『花より男子Ⅱ』では、全員が全力で笑わせるコメディ。
この振り幅の大きさに、今の星組の表現力の豊かさを改めて感じました。
私自身、礼真琴さん時代の星組はチケット難もあり、実際に観劇したのはロミジュリと阿修羅城の瞳のみ。あとは、配信やスカステでの放映です。
そのため過去との比較はできませんが、今の星組は、もともとの「星組パッション」に加え、ありちゃんと詩ちゃんという月組出身トップコンビが持つ、月組ならではのわちゃわちゃした感が加わり、とても良い化学反応を起こしているように感じます。
もちろん、これはあくまで私個人の印象です。
それでも、『銀二貫』と『花より男子Ⅱ』という全く違う世界を見せてもらったことで、「今の星組って、本当に色彩豊かな組になったな」と強く感じました。
惜しくも配信観ることができませんでしたが、もえこ(瑠風輝さん)のディナーショーも、きっとまた違う、大人な星組の魅力を見せてくれたのではないかと思います。
本当に、今の星組も大好きだーと改めて思いました。
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今の星組って、キラキラもあって、ほっこりもして、アダルティさもある。

そんな組がひとつくらいあってもいいよねー
まとめ
原作未読でも十分楽しめた『花より男子Ⅱ』。
しかし、私がこの作品を観て一番感じたのは、作品そのものの面白さだけではありませんでした。
『銀二貫』では人情味あふれる芝居を、『花より男子Ⅱ』では全力のコメディを見せてくれた今の星組。
その表現の幅と多様性を知れたことは、今回の分割公演最大の収穫だったように思います。
これからどんな作品を届けてくれるのか。
改めて、今の星組をこれからも応援していきたいと思いました。
そんな今の星組生の力が集結した、次回の本公演、とても楽しみです!

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当初、ムラに行く気マンマンだったけど、この時期、仕事が忙しいので体力温存のため、ムラ遠征は諦めました・・・・

東京一本勝負!?これは、またスリリングだね・・・
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