ちょっと出遅れてしまいましたが・・・
星組の『銀二貫』と『花より男子II』の感想は後日改めて書きたいと思います。(どっちも配信です・・・)
花組『エリザベート』の先行画像が公開されました。
発表された瞬間から、この日を楽しみに待っていた私。
画像を開いた瞬間、思わず「おぉ……!」と声が出ました。
……ただ、その次に出てきた言葉は、
「あれ?」
幻想的な世界観は伝わる。
でも、私が思い描いていた『エリザベート』とは少し違う。
歴代のビジュアルを見てきたからこそ感じた違和感。
今回は、ドレスやメイク、ビジュアル全体から感じた率直な印象を、歴代ビジュアルとも比較しながら考えてみたいと思います。

幻想的な世界観。でも、どこか違和感が残る
まず最初にお伝えしたいのは、今回の先行画像を「悪い」と言いたいわけではありません。
幻想的な世界観は十分に伝わってきます。
青を基調とした色彩、現実離れした空気感、生と死の境界を表現しようという意図も感じました。
ただ、その幻想性が、私のイメージする『エリザベート』とは少し違いました。
私の中の『エリザベート』は、19世紀ウィーン宮廷というクラシカルな世界が土台にあります。
豪華な宮殿、シルクやレース、キャンドルの灯り、そしてその世界に静かに現れる「死」。
その現実と幻想が溶け合う美しさこそ、『エリザベート』の魅力だと思っています。
ところが今回の先行画像は、クラシカルというよりモード寄り。
幻想的というより、どこか近未来的な印象を受けました。
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なんか、違和感が・・・

思ってたのと違うかも・・・
歴代のエリザベートと比べて気になったドレス
今回、最初に気になったのはエリザベートを象徴するあの白いドレスです。
もちろん一枚の写真だけで判断するのは早いかもしれません。
それでも、歴代のビジュアルと比べると、どうしても違いが目に入りました。
まず感じたのは、スカートのボリューム。
歴代のエリザベートは、横へ大きく広がる華やかなシルエットが印象的でした。
立っているだけで「エリザベート」と分かるほどの存在感があります。
一方、今回の先行画像ではスカートの広がりが控えめに見え、全体的にすっきりした印象。
さらに気になったのが、袖とショール。
歴代では、布をふんだんに使ったふんわりした袖や流れるようなショールがドレス全体の華やかさを演出していました。
ところが今回は、袖のボリュームが抑えられていて、ショールも皆無。
でも、あの例の髪飾りはあるので、多分、あの一番象徴的なエリザベートの肖像画のお衣装だと思うのですが、何か違うぞ・・・・
結果、エリザベートを象徴する豪華なシルエットが少し物足りなく感じられました。
もちろん、舞台衣装は実物を見ると印象が変わる可能性もあります。
一方でビジュアルの衣装はほぼそのまま舞台衣装になるので、舞台ではどういう見え方になるのか気になります。
みさきちゃんは、娘役さんとしては背が高く、小顔でスラッとした超絶スタイルなので、ひとこトートと並んだ時や、客席からの見え方などの全体のバランスを考慮して、衣装もヘアスタイルも、歴代よりボリュームを落としている可能性があります。
ただ、先行ビジュアルとして見ると、「もう少しクラシカルな華やかさが欲しかった」というのが率直な感想です。
一番驚いたのは、みさきちゃんのメイク
今回、一番驚いたのはエリザベートのメイクでした。
正直に言うと、最初は「誰?」と思ってしまいました。
それほど印象が変わって見えたのです。
特に目元。
黒を効かせたシャープなアイメイク。
みさきちゃんが本来持っている透明感や柔らかさよりも、モード感が前面に出ているように感じました。
アイラインも濃く、眉毛もハッキリしていて、全体的に黒っぽくて凛々しい・・・・(汗)
もちろん、エリザベートは強い女性です。
ただ、その強さは「戦う強さ」ではありません。
自由を求め、時代や運命に抗い続ける強さ。
今回のビジュアルは、劇団☆新感線作品に登場する凛々しいヒロインのような印象を受けました。
むしろ、ドレスよりも和服を崩したような極彩色の、アバンギャルドなお衣装に合いそうなメイクで、エリザベートのお衣装との合っていない・・・
というわけで、私の思い描くエリザベートだったかと言われると、少し違いました。
トートは成立する。でも、エリザベートは……
一方で、トートは今回の世界観とよく合っているようにも感じました。
トートは「死」という人間を超えた存在。
だから、無機質さやモード感、人間離れした雰囲気も役柄として成立します。
でも、メイクはかなりやり過ぎかな・・・・ひとこの良さが全く生かされていない(泣)
つるんとした感じがして、加工しているみたいな感じ。
しかも、エリザベートまで同じ方向へ寄ってしまい、不思議な感じに・・・
エリザベートは実在した一人の女性。
苦悩し、愛し、自由を求め続けた人物です。
だから私は、みさきちゃんのメイクには、もう少し人間らしい温かさや気品が残っていてほしかった。
今回感じた違和感は、まさにそこだったのかもしれません。
写真家・渞忠之さんらしい世界観だった
今回のビジュアルは写真家・渞忠之さんが担当されています。
宝塚ファンには『宝塚グラフ』の表紙でもおなじみですし、星組『阿修羅城の瞳』のポスタービジュアル、さらに宝塚以外のところでは、劇団☆新感線のビジュアルなども担当しています。
無機質な空気感や、モード感を前面に押し出した作品づくりは、渞さんらしい魅力の一つです。
だから今回も、「なるほど、この世界観か」と納得した部分もありました。
ただ、それと同時に感じたのは、『エリザベート』との相性です。
劇団☆新感線のような異世界系やアバンギャルドで疾走感あるケレン味あるエンターテインメント系作品では、このエッジをきかせたビジュアルは非常によく似合います。
ところが『エリザベート』で私が期待していた幻想性は、少し違いました。
私が見たかったのは、クラシカルなヨーロッパ宮廷を土台にした幻想。
今回のようなモード寄りの幻想とは、少し方向性が異なっていたのです。
むしろ、渞さんが表現するこの世ならざる美しさを活かすのであれば、ラストでルキーニに刺された瞬間、トートと結ばれた時の装飾を削ぎ落としたノースリーブの白いドレスの方が、黄泉の国の世界観との相性は良かったのかもしれません。
ただ、こちらは先行写真なのでポスターになるとまた印象変わるかもしれません。
しかし、このあと切手入りするであろうほのかフランツとかりんルキーニのメイクはどうなることやら・・・(汗)
引き続き、ポスター写真を楽しみに(というよりドキドキしながら!)待ちたいと思います。
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大きな声では言えないけど、下村一喜さんの撮影のほうが良かったのでは・・・

下村さんもミュージカルのポスター撮影ではお馴染みだよね。
私が見たかったのは、パリコレではなく、ウィーン宮廷
今回の先行画像を見ていて、頭に浮かんだ言葉があります。
それが「パリコレ」でした。
もちろん、これは悪い意味ではありません。
モード感やアート性は非常に高いと思います。
でも、私が『エリザベート』に期待していた幻想性は、クラシカルなウィーン宮廷の美しさの延長線上にある世界でした。
だから今回のビジュアルは、「幻想的」というより「モード」という印象が強く残りました。
幻想的な世界観を目指したかったことは、十分に伝わってきました。
ただ、私が思い描いていた幻想は、モードの世界ではありません。
私が見たかったのは、パリコレではなく、ウィーン宮廷。
ポスタービジュアルや舞台では、また違う表情を見せてくれることを期待しています。
そして何より、実際の舞台で、この『エリザベート』ならではの幻想世界に出会える日を楽しみに待ちたいと思います。
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