今回、こちらも8月中に上げる予定でしたが、何だかんだで大千秋楽を迎えてしまったので、宙組公演『Diamond IMPULSE(ダイヤモンド インパルス)』は観劇と配信含めて感想上げたいと思います。
元々、ムラの千秋楽配信を観た友人が昔のショーっぽさ・程よいダサさがとても良かったと評価していて、90年代のショーにハマった身としては楽しみにしていました。
桜木みなとさんと春乃さくらさんのずんさくコンビがもたらす新しい宙組の空気感。
ショースターとしてのマイティ(水美舞斗さん)がもたらす化学変化、そして、若手たちの輝き。
さらに印象的だったのは、宝塚レビューへの愛情が随所に感じられたことです。
今回は特に印象に残った場面を中心に、『Diamond IMPULSE(ダイヤモンド インパルス)』の感想を書いていきたいと思います。

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今回はムラで中止1回のみで、以降は中止もなく無事に大千秋楽を迎えられて良かった…

今回はすごく充実した内容で、お芝居もショーも大満足でした!
オープニングから心を掴まれた
まず印象的だったのがオープニングの衣装です。
宝塚で緑を使った衣装というと、個人的にはどうしてもヨシマサショーを思い出してしまいます。
緑は美しく使えば華やかな色ですが、一歩間違えると少し危険な色でもあります。
そのため最初は少し身構えたのですが、『ダイヤモンド インパルス』の緑は絶妙でした。
鮮やかな緑を前面に押し出すのではなく、ブルーやブラックの中に偏光色のような形で溶け込ませている。
差し色として使われていることで、スタイリッシュさが際立ち、決してケバケバしくならないのです。
後から振り返ると、この「攻めているようで攻めすぎない」感覚は、ショー全体に共通していたように思います。
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緑の衣装はどうしても身構えてしまう…

月組ショーのトラウマ!?
怪盗Mの場面がとにかく楽しい
今回特に好きだったのが怪盗Mの場面です。
まずマイティの衣装が良い。
白を基調とした姿は、どこか『名探偵コナン』の怪盗キッドを思わせる華やかさがあります。
マイティ自身が持つショースター性とも相性抜群で、登場した瞬間から目を奪われました。
そして印象的だったのが、怪盗ミネリとの関係性です。
二人のやり取りにはどこかロマンチックな空気が漂っていて、銀橋でのデュエットシーンには昔ながらの宝塚レビューの香りを感じました。
どこか昔の宝塚のショーを思わせるような雰囲気もあり、ダイヤモンドを盗むところといい、個人的には前半の『黒蜥蜴』の雨宮潤一と早苗が別世界に転生したかのよう。
そして、刑事たちがみんなスーツにトレンチコートなので、そこがまた、一幕目の余韻に浸っちゃうのです。
現代的なショーでありながら、こうした懐かしい宝塚らしさも味わえる。
怪盗Mの場面は、コミカルでありながらロマンチックな場面で、キュンキュンしました
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怪盗キッドとかタキシード仮面とかを思い出しちゃって、もう、漫画チックだよねー

わかりみ深い!まさに、昔読んでた『なかよし』の世界観…
注:講談社から刊行されている月刊の少女マンガ雑誌です
幻想的だったトップコンビのダンスシーン
その後の、怪盗Mの場面とは対照的に、しっとりとした美しさを感じたのが、こってぃ(鷹翔千空)の歌唱によるずんさくコンビ(桜木みなとさん&春乃さくらさん)のダンスシーンです。
こってぃが歌い、その歌声に乗せて桜木みなとさんと黒いドレスを纏ったおはねちゃんやひばりちゃんを始めとした娘役たちとの享楽的な関係性がダンスで表現され、その後、白いドレスの春乃さくらさんが現れ、恋に落ちて二人で踊る。
でも、恋に落ちた二人を、黒いドレスの娘役たちが引き裂こうとするけど、最後は何とか結ばれる。(と記憶している…)
とても幻想的な空気に包まれていて、私はこの場面を観ながら、どこか岡田敬二先生のレビューを思い出していました。
特に連想したのは『ル・ポァゾン 愛の媚薬』です。
もちろん作品そのものが似ているわけではありません。
ただ、理屈で理解するのではなく、音楽や照明、美しいダンスによって夢の世界へ誘われる感覚がどこか共通しているように感じました。
『ダイヤモンド・インパルス』にはエネルギッシュな場面も数多くありますが、こうした幻想的なレビュー空間がしっかり用意されているところに、作品の懐の深さを感じます。
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竹田先生、一体引き出し幾つ持ってるの!?

竹田先生、まちがいなくレビューオタクだよ…
ワッチコンで見えた新しい宙組の化学反応
今回のショーで最も熱量を感じたのが中詰のワッチコン。
宙組総力戦と言った様相。
カーテンをそのまま衣装にしたかのような、ギンギラギンの衣装。
圧倒的な存在感。
そして銀橋にずらりと並ぶ男役たち。
観ているだけでテンションが上がります。
特に印象的だったのは、この場面はトップコンビを含めた宙組全体の場面として成立していたことです。
マイティが花組で培ってきたショースターとしての魅力も、この場面ではしっかり炸裂し、それが宙組の新しい色として機能し始めている。
そんな化学反応を感じました。
また、この場面にはどこか花組ショーを思わせる熱量もあります。
男役が銀橋にずらりと並ぶ光景には、花組感もあり、バッドパワー要素も感じました。
マイティが加わったことで生まれた新しい宙組の色。
その魅力が最も分かりやすく表れていたのが、このワッチコンだったと思います。
しかも、ワッチコンのあとの、娘役たちのオール金色の衣装&プロレスの曲(曲名ど忘れ)、チャンピオンのマイティの登場もド肝を抜かれました。
めちゃくちゃ景気良くて、ラスベガスのショーでも見ているかのよう…
いや、これ、一歩間違ったらメチャクチャダサいのに、全然ダサくなくて、普通に楽しかったんですが…
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この一連の場面、一歩間違えると大事故案件なのに、事故るどころか、メチャクチャかっこよかった!!!!

あれを事故にしない竹田先生、スゴすぎる…
若手スターたちの輝きも印象的
今回のショーでは、若手男役たちの見せ場も印象に残りました。
どちらかというと昔ながらのレビューの魅力を感じる場面が多い作品ですが、一方で若手スターたちをアイドル的に見せる現代的な演出も取り入れられています。
その中でも特に目を引いたのが亜音有星くんでした。
弾けるような笑顔が本当に眩しい。
久々にキラキラの亜音くんを、先月東京の公演で見られた時は、本当にジワっと来ました…
前回のプリレジェの時は心なしか元気なかったように見えたので、なんか、満開の花が咲いたよう亜音くんの笑顔にすごくホッとしました。
そしてふと、思いました。
「キラキラした亜音くんをこれからももっと見たい…」
スターは成長していくからこそ魅力的ですが、その瞬間にしか見られない輝きもあります。
今回の場面は、亜音くんの本来の魅力が遺憾無く発揮されていました。
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というか、あの時は東京公演、体調不良者も続出していたし…

単なる体調不良だったかもね。
フィナーレまで続くレビューの楽しさ
大階段で、男役と娘役たちがモノトーンのお衣装で、全員ハットをかぶって歌い踊る場面も素敵でした。
その前が結構ド派手な衣装の場面が多かったので、一転してスタイリッシュに。
装置も大階段のみと、このシンプルさも潔い。
特に好きだったのが赤いベルベット調の衣装による男役群舞です。
王道レビューらしい格好良さがあり、観ていて自然と気持ちが高まります。
続くマイティと娘役たちの群舞も素敵でした。
娘役たちを従えた構図も格好良いのですが、娘役たちとの絡みの後、最後に、愛すみれさんが茶目っ気溢れる表情でマイティをバックハグする場面は、同期ならではの信頼関係も感じられ、思わずほっこりしてしまいました。
その後、男役たちも合流し、舞台全体が一つになっていく流れも見事でした。
そして最後のデュエットダンス。
使用されているのは「Stand by Me」。
しっとりしすぎず、爽やかすぎず、軽やかな余韻を残してくれる選曲です。
観終わった後には不思議な爽快感がありました。
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衣装も場面ごとに色がきちんと効果的に使われていて、目がチカチカすることもなく…

え!?そこなの?????
まとめ|竹田悠一郎先生は「寸止めの天才」かもしれない
振り返ってみると、『ダイヤモンド・インパルス』には攻めた要素が数多く詰め込まれていました。
オープニングの緑を取り入れた衣装。
怪盗Mのロマンチックな世界観。
若手スターたちのアイドル的な見せ場。
ワッチコンの圧倒的な熱量。そして、オール金色衣装の娘役たち(笑)
一歩間違えればやり過ぎになりそうな要素も少なくありません。
それなのに、不思議とどの場面も絶妙なバランスで成立しています。
派手なのに下品にならない。疲れない。
懐かしいのに古臭くならない。
熱量はあるのに押し付けがましくない。
友人が漏らしていた感想、私も理解出来ました。
これは、90年代にかつて宝塚に夢中だった時のショーの要素が確かにある。
でも、一方で、新しさもあり、竹田先生のカラーもしっかり出ている。
もしかすると竹田悠一郎先生は、「寸止めの天才」なのかもしれません。
そして何より印象的だったのは、マイティ加入によって生まれた宙組の新しい化学反応でした。
ショースターとしてのマイティの魅力が、ずんさくコンビや若手たちの輝きと素敵な化学反応を起こし、まさにスパークルショーというサブタイトルが相応しい内容となりました。
今回の『ダイヤモンド インパルス』は、そんな新しい宙組の魅力を存分に味わえるショーだったと思います。
(前回のショーがちょっと消化不良で終わった感あったので、ようやく新生宙組の良さを噛み締められました…)
この作品を観て、ますます楽しみになったのが竹田悠一郎先生の次回作『Buena Vista(ブエナ ビスタ)!!』です。
今回感じたレビューへの愛情と絶妙なバランス感覚が、雪組でどのような形で花開くのか。
今から公演が待ち遠しくてなりません。
そして、竹田先生について、まだまだ色々と語りたいことがあるので、続きも読んでいただけると嬉しいです!

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そして、個人的には、竹田ショーで石井勇魚先生がタクトを振ったら、スピード違反量産案件になりそうな予感(褒めてます!)

エネルギーの塊の二人が組んだら、とんでもない破壊力になりそう…(楽しみ!)
合わせてよみたい
前半の黒蜥蜴の感想記事と、東京開演前の期待するポイントについて書いた記事もよろしかったらご覧ください。


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