雪組『波うららかに、めおと日和』配信感想|退屈?でもじんわり沁みる夫婦の物語

宝塚
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雪組公演『波うららかに、めおと日和』の配信を視聴しました。
原作は、LINEマンガで無料の範囲で読んでいましたが、好きな作品だったので楽しみにしていました。

とは言え、実際に観劇した方たちの評価が色々と分かれていたためその点が気がかりでしたが、今回の配信を見ての率直な感想を書きたいと思います。


大きな山はないけど、ゆっくり沁みる夫婦の物語

まず一言で言うと、
「大きなヤマはないけど、ゆっくり沁みる夫婦の物語」でした。

原作は、うぶな夫婦が少しずつ関係を築いていく過程を、細かなエピソードの積み重ねで描くタイプの作品です。
また、マンガ特有の表現も多いため、これをこのまま舞台に落とし込むのはなかなか大変そうな印象を受けました。

そのため、舞台という限られた時間の中ではどうしても山場が弱く感じられ、マンガ的なリアクションがややオーバー気味&全体的にまったりとした印象は否めません。

正直レビュー:単調さと歌謡曲の違和感

実際に観ていて感じたのは、

  • 背景の変化が少なく単調
  • 1幕は特に展開がゆるやか
  • 歌謡曲の挿入がややちぐはぐ

という点です。

おそらく、単調さを補うために当時の歌謡曲を挿入し、主人公たちの心情とリンクさせる意図があったと思うのですが、その連動がやや弱く、結果的に“謎の歌謡ショー感”が出てしまっていた印象でした。
このあたりは、朝ドラや映画の方が演出としては上手いな…と感じた部分でもあります。

また、同じ小柳先生の演出でも『侍タイムスリッパー』や『阿修羅城の瞳』が非常に面白かった分、どうしても比較してしまい、やや冗長に感じる場面もありました。

主演二人が原作のイメージと合ってない!?

あーさ(朝美絢さん)とはばまいちゃん(音彩唯さん)のビジュアルが原作と一致していなかったのが気がかりでした・・・

原作だと瀧昌さんはかなりガタイいいし、なつ美ちゃんは小柄で幼い印象で、身長差もあります(笑)
それに対し、あーさは麗しいビジュアル、はばまいちゃんはスラっと小顔なフランス人形。。。
むしろ、『ポーの一族』のエドガーとメリーベルがどハマりするタイプ・・・
要は、洋風のお役の方がぴったり合うのです。(あーさは和物も行ける。)

お二人の持ち味が、原作と合っていなかったなというのが率直な感想です。
これは、ガタイの良さと身長差という点では、ありちゃんと詩ちゃんの方が合っていたのかな・・・

カモ
カモ

あーさとはばまいちゃんのカップル感を出しておきたかったのかな・・・

しろっぺ
しろっぺ

大劇場お披露目は兄妹だもんね・・・

それでも光る、深見&芙美子のキュン

一方で、本作でしっかり“見せ場”として成立していたのが、深見&芙美子さん。

プレイボーイで女性に慣れている深見と職業婦人として自立しようとするキリッとした芙美子さんは、あがちんと沙那ちゃんの持ち味にぴったり!

二人がしっかり絡むのは2幕目からですが、真逆な二人のキャラクターがしっかり伝わるため、2幕のお見合い場面でのやり取りの数々に、思わずキュンとしました。
特に、沙那ちゃんのぎこちなさと距離感、空気感がとても良くて、「こういうの好き!」と思える瞬間でした。
ロビンの時は、あがちんが真面目でお堅いキャラクター、沙那ちゃんはボーイッシュで飄々とした女の子を好演していて、この時にあがさなコンビに沼りました(笑)

また、個人的にあがちん(縣千さん)と華純沙那ちゃんのコンビが大好きなので、この2人の並びが見られたのも満足度が高かったポイントです。

カモ
カモ

さなちゃんがこのまま別格2番手なのは惜しい・・・0番に立つところも見てみたい・・・

しろっぺ
しろっぺ

歌もダンスも演技も全方位行けるのに、雪組だと大人キャラに固定化されつつあるのが気になる・・・


この作品が向いている人

全体を踏まえると、本作はかなり“人を選ぶ作品”だと思います。
おすすめできるのはこんな方。

  • 原作が好きな方
  • 深見&芙美子コンビを楽しみたい方
  • あがちん&さなちゃんコンビが好きな方(笑)
  • ここ最近の激動系の大劇場作品に少し疲れている方
  • ゆったり癒されたい方

逆に、

  • ストーリーの起伏や強いドラマ性を求める方
  • テンポの良さや派手さを重視する方

には、やや物足りなく感じるかもしれません。


まとめ

『波うららかに、めおと日和』は、決して派手な作品ではなく、山場の強さで引っ張るタイプでもありません。
ただその分、ゆっくりと関係を築いていく“夫婦の空気感”を楽しめる作品でした。

アーカイブ配信がないため、今から気軽に観られる作品ではありませんが、スカステ放映やオンデマンド等で視聴機会があれば、“癒し系作品”として観てみるのもアリかもしれません。



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