先週のことがかなり遠い昔のような感覚です…
今週は月曜から、夏休み遊びすぎたツケを取り戻す8/31の小学生並みに溜まった仕事を片付けまくって、ブログ放置→気づけば週末…
ということはさておき…夏休みの遠征旅、色々充実し過ぎて、どこから書こうか手を付けられません(笑)東京の黒蜥蜴の感想もまだ上げてないのに…
というわけで、記憶が消えないうちに今回は『ポーの一族』の感想を書きたいと思います。
今回は、ありがたいことに舞台との距離がかなり近い席での観劇になりました。
(そして、指揮の御崎先生は客席にお顔を見せるときはメガネではないのですが、上演中はいつの間にかメガネ着用されていることも初めて知りました…)
舞台との距離の近さに驚きつつも、実は少し不安もありました。
というのも、『ポーの一族』は今回が劇場での初見。
事前に花組初演版を楽天TVで視聴し、プログラムも購入してある程度予習に臨んだものの、独特の世界観を持つ作品だけに、果たして物語についていけるだろうかと思っていたのです。
しかも、久々の重めな1本もの…
しかし、実際に観てみるとそんな心配は不要でした。
オペラグラスがいらないほど近い席から舞台上のジェンヌさんたちの表情や息遣いまで感じられたことで、物語にぐっと引き込まれました。
1本ものにもかかわらず、終わってみれば体感5分。
気付けば『ポーの一族』の世界に没入していました。
また、昨年観た『悪魔城ドラキュラ』も同じくヴァンパイアを題材にした作品だったこともあり、バンパネラとして永遠に生き続けるエドガーたちの苦しみ、年を取らないが故、一つの場所に留まることが出来ないため、心を通わせても仲を深めることが出来ない諦めを、これまで以上に身近に感じられました。
今回は作品全体の感想とあわせて、特に印象に残った出演者たちについても語っていきます。

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異次元の視界です…

これはなかなか激レア…
『ポーの一族』は初見でも体感5分だった
花組初演版は楽天TVで視聴していたため、物語の大まかな流れは把握していましたが、実際に劇場で観る『ポーの一族』は想像以上の没入感でした。
基本的な流れは花組版と大きく変わりません。
しかし、舞台上で息づくエドガーやメリーベル、アラン、ポーツネル男爵夫妻たちの感情を間近で感じることで、映像で観るのとはまったく違う体験になりました。
特に印象に残ったのは、バンパネラとして永遠を生き続けることの苦しさです。
若さも美しさも失わない一方で、大切な人との別れを何度も繰り返さなければならないエドガー。
その孤独や悲しみは想像以上に重く、昨年観た『悪魔城ドラキュラ』の世界観ともどこか重なって見えました。
耽美で美しい作品という印象が強かった『ポーの一族』ですが、実際には「永遠の命」を持つ者ゆえの悲しみを描いた、とても切ない物語だったように思います。
今回は、キャスト別に感想を上げていきます!
あーさ(朝美絢さん)のエドガー
花組初演版を映像で観ていたこともあり、あーさ(朝美絢さん)がどのようなエドガーを演じるのか楽しみにしていました。
実際のあーさエドガーは、美しさと親しみやすさを兼ね備えた存在でした。
妖精のような儚さを感じさせながらも、人間らしい感情の揺れや苦悩がしっかり伝わってきます。
バンパネラとして生き続ける運命への葛藤や孤独もひしひしと感じられ、エドガーという人物に自然と感情移入することができました。
改めて感じたのは、あーさはこうしたフェアリー的な少年役が本当によく似合うということ。
そして、美しさだけではなく、氷のような冷たさと唯一血を分けた妹メリーベルへの愛情深さを、繊細に演じ分け、『ポーの一族』の世界観にぴったりでした。
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あーさは、こういう少年やフェアリーなお役が似合っているね。

ロビンのヘタレっぷりも可愛かったよね。
あがちん(縣千さん)のアラン
今回、最も良い意味で予想を裏切られたのが縣千さんでした。
近年は色男や青年役が続いていたため、アランのような少年役をどう演じるのか正直想像がつきませんでした。
しかし、実際に観てみるとまったく違和感がありません。
神経質で繊細、それでいて孤独を抱えた傷つきやすい少年像を丁寧に作り上げていました。
あーさエドガーとの並びも非常に自然で、二人の関係性に説得力があります。
あがちんは、スカステのいつぞやの番組で、一緒に組んだ娘役さんをいかに可愛く魅せるかに力を入れていて、その娘役さんを可愛く見せられた時が一番嬉しいと仰っていたたことがありました。
これは、あーさエドガーに対しても変わりませんでした。
少年役を演じるためにかなり身体を絞ったのではないかと思うほどの変化も感じましたし、歌唱力もどんどん向上しているように感じました。
ラストでエドガーとともに旅立つ場面は特に印象的でした。
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大人っぽい印象や骨太な印象があったので、少年役が自然で意外でした。

新たな一面を見せてくれたね。
せおっち(瀬央ゆりあさん)のポーツネル男爵
原作のポーツネル男爵には、どちらかというと冷たい印象を持っていました。
しかし、せおっちの男爵は違います。
突然、家族になってしまったことに戸惑いつつも、必死に一家をまとめようとしていて、厳格さの中にエドガーやメリーベルへの深い愛情が感じられ、まるで父親のような温かさがありました。
宝塚版ではポーの一族の多くが失われた後の物語として描かれるため、エドガーやメリーベルを守ろうとする責任感の強さがより際立っています。
そして何より髭が似合う。
厳格さもありながら、どこか包容力も感じさせる男爵でした。
せおっちのお人柄がポーツネル男爵のお役にうまく入り込んで、せおっちならではの男爵像になっていたと思います。
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前回のダリに続いて今回もヒゲ姿だけど、とてもお似合いでした。

せおっちって本当にヒゲが似合うけど、上品にまとまるのがスゴい。
はばまいちゃん(音彩唯さん)のメリーベル
はばまいちゃんのメリーベルは、まるでフランス人形のような可憐さでした。
ただ可愛いだけではありません。
儚さの中にも芯の強さがあり、思慮深さも感じさせます。
ただ守られるだけの存在ではなく、メリーベルなりに懸命に生きている。
エドガーの生きがいとしての存在としての説得力があり、兄妹の絆の深さも自然に伝わってきました。
その愛らしさはもちろんですが、メリーベルが持つ内面的な強さまでしっかり表現されていたのが印象的でした。
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割と元気な女の子、というのがイメージにあったので、その持ち味がメリーベルの芯の強さに昇華されていたね。

105期のトップ娘役たちって、みんな少女マンガのヒロイン味ある!?
小桜ほのかちゃんのシーラ
久しぶりにしっかり小桜ほのかちゃんを観ることができました。
最近は大人の女性役を演じる機会が増えていましたが、今回のシーラも非常に魅力的でした。
若くして男爵に嫁ぎ、妻として、そしてポーの一族の一員としての仲間を増やす使命を背負う女性。
少女から大人の女性へと、今も成長し続ける姿が自然に表現されており、その責任感の強さがシーラの魅力となり、クリフォード医師を魅了する色香につながっていました。
ほのかちゃんは歌が上手い娘役さんですが、いつもより娘っぽさを押し出していた印象を持ちました。
原作が出された頃は、20歳がとても大人に見える時代でしたが、現代は20歳もまだまだ若いという感じがし、ほのかちゃんシーラの20歳もどちらかというと、現代の感覚が反映されているのかな、という気がします。
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阿修羅城の瞳では美惨の迫力、スゴかった…

まだまだ色んなお役が演じられそうで、これからの活躍が楽しみ。
カセキョー(華世京さん)のクリフォード
花組版ではちなつさん(鳳月杏さん)演じるクリフォードも色気がありましたが、カセキョーのクリフォードはまた違った魅力がありました。
若さゆえのギラつき感。
その危うさが独特の色気になっています。
自信過剰な雰囲気や少しドヤっとしたところも妙に似合っていて、個人的にはかなり好きでした。
原作ではジェインを踏み台のように扱っている印象もありますが、カセキョーのクリフォードは少し違います。
野心家で欲望に忠実でありながらも、ジェイン自身の魅力に気付いているように見えました。
そして一幕目のオープニングで、エドガーと格闘するようなダンスで足を高く蹴り上げた時の足の長さに見惚れました(笑)
劇中では悪そうな顔していましたが、パレードで見せるはじける笑顔はやはり可愛らしく、そのギャップも魅力でした。
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カセキョーは笑顔がいちばん!

笑った瞬間の光輝きぶりと来たら…
華純沙那ちゃんのジェイン
今回、改めて華純沙那ちゃんの演技力に感心しました。
原作のジェインはどちらかというと地味な印象があります。
しかし、さなちゃんのジェインは「本当は魅力的なのに自己肯定感が低い女性」として存在していました。
その自己肯定感の低さが妙にリアルなのです。
だからこそ奥手で慎ましい姿が清楚さにつながり、クリフォードは何だかんだで惹かれているんだろうな、という説得力がありました。
シーラがしきりに、「彼女はとても清楚で気に入りました」と、男爵に話すたび、(ですよねー)と思ったものです(笑)
婚約披露パーティーで着用していたクリーム色のドレス姿も本当に美しく、ジェインの魅力をより引き立てていたと思います。
毒のある女性も、自立した女性も、そして今回のような繊細で清楚な女性も演じ分けられるさなちゃん。
でも、雪組のままだと貫禄がどんどんついてしまいそうでこのままだと別格2番手⋯
組替えして、新たな魅力を開花して欲しいと切に願います。
多少時間かかってもいいので、いつか真ん中に立つ人になって欲しいです。
次期トップ娘役には間に合わないかもしれないけど、月組ファンとしては、月組でさなちゃんを見てみたいです。(あがさなコンビが見られないのは寂しいけど⋯)
みちるちゃん(彩みちるさん)並みに更に人気出そうな予感します。
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さなちゃん、やっぱり好きー

演技の振り幅がホントスゴい。
美穂圭子さんのブラヴァツキー
美穂圭子さんをしっかり観られる機会も、残りわずかになってしまいました。
声にも艶があり、まだまだ活躍できそうに思えるだけに、退団は本当に惜しいです。
専科から、また大事な方が去られる⋯
ブラヴァツキーの圧倒的な存在感はもちろん、降霊での若い娘が乗り移った時の声色の使い分けも見事でした。
全く違和感のない、艶のあるお声。
そしてエトワールも務められ、まさにディーバと呼ばれるに相応しい存在感を見せてくれました。
新人公演では華純沙那ちゃんがブラヴァツキーを演じます。
前回は、本役では毒々しいデヴォンシア公爵夫人から一転して、新人公演では、彼女の恋敵のヒロインを演じるなど、振り幅大きかったですが、今回もなかなか振り幅大きいです(笑)
さなちゃんが美穂さんからどんなことを受け継ぐのか、東京新人公演の配信が今から楽しみです。
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ディーバが去られる…

ディーバを継がれるのは小桜ほのかちゃんなのかな…
まとめ
『ポーの一族』は独特の世界観を持つ作品だけに、初見の私がどこまで物語に入り込めるのか少し不安もありました。
しかし、実際に観てみると、その心配はまったく不要でした。
あーさのエドガーを中心に、あがちんのアラン、はばまいちゃんのメリーベル、せおっちのポーツネル男爵、ほのかちゃんのシーラなど、それぞれのキャラクターが生き生きと描かれており、気付けば体感5分。
バンパネラとして永遠を生きる苦しさや切なさにも強く心を動かされました。
また、カセキョーや華純沙那ちゃんをはじめとする106期コンビの活躍も印象的で、改めて雪組の層の厚さを感じた公演でした。
次回もありがたいことに、東京公演も当選して観劇出来ることになりました。
(母がとても観たがっていたので、誕生日プレゼント代わりに見やすい席が当選出来て嬉しい…)
今回は、アランが最後にポーの一族に加わって、二人がゴンドラに乗って登場する場面はある意味見えづらかったので(オケボックスを乗り越えてました…)、こんどは引きの距離から、『ポーの一族』の世界を味わえるのを今から楽しみにしています。

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でも、友の会の東京当落、冬の時代に入り始めてます…
(絶賛、エリザ大劇場1次&2次連続落選、RRR東京1次落選中…)

退会届の締め切り前後の当選ラッシュ後は冬の時代到来か…
(来年春まで東京が当たらないやつ…)

(たしかに、ポーの隣だったら、ミスマッチですよね…)

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