劇団四季の会員制度に学ぶ|宝塚友の会はもっと進化できる?

宝塚おたすけ帖
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宝塚歌劇には、公式ファンクラブである「友の会」のほかに、各スターを応援する私設ファンクラブがあります。

ふと、「宝塚と同じように、劇団員だけで公演を行い、常設劇場を持つ劇団四季はどうしているのだろう?」と思い、調べてみました。

そこで見つけたのが、劇団四季のホスピタリティに関するインタビュー記事です。

シリーズ:劇場のホスピタリティ「顧客と徹底的に向き合い生まれるサービス」 | 「日本の演劇」未来プロジェクトポータルサイト
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読んでみると、現在の「四季の会」は、かつて存在していた私設ファンクラブや地域ごとのファンクラブを一元化して誕生したという歴史が紹介されていました。

「なるほど、そういう経緯だったのか!」

思わずそう声が出るほど興味深い内容でした。

もちろん、劇団四季と宝塚歌劇は歴史も文化も異なります。

しかし、「会員制度をどう設計するか」という考え方には、宝塚友の会にも参考になる部分があるように感じました。


劇団四季は「観劇体験」全体を会員サービスとして考えている

劇団四季の会員制度を見て、私が最も印象に残ったのは、「チケットを販売する会」ではなく、「観劇をより楽しむための会員制度」として設計されていることでした。

例えば、

  • 一般発売より早い会員先行予約
  • 会員価格でのチケット購入
  • 提携ホテルなどの会員優待
  • 会報誌「ラ・アルプ」(郵送版・Web版)
  • 会員限定イベント

など、「会員であること」そのものに価値を感じられるサービスが用意されています。

さらに興味深かったのは、利用スタイルに合わせて会員コースを選べることです。

全国の公演を対象とした「フルコース」、地域限定の「エリアコース」、さらに会報誌も郵送版・Web版から選択できます。

「全国を観る人」と「地域で楽しむ人」。

利用者の観劇スタイルに合わせて会員制度そのものを設計している点は、とても合理的だと感じました。

「四季の会」について
劇団四季

宝塚はスターシステムという大きな違いがある

とはいえ、宝塚歌劇と劇団四季をそのまま比較することはできません。

劇団四季は作品を中心に楽しむ文化があり、配役も実力を重視して決定されます。

一方、宝塚歌劇にはスターシステムがあり、「○○さんを応援したい」という文化があります。
私設ファンクラブも、チケットだけではなく、生徒さんを支え、ファン同士をつなぐ役割を長年担ってきました。
また、宝塚歌劇は阪急グループの沿線開発の中から生まれた歴史があり、劇団四季とは事業の成り立ちも異なります。

だからこそ、「劇団四季と同じ制度にすれば良い」という話ではありません。

カモ
カモ

四季の会のシステムは、納得感あるものばかり。

しろっぺ
しろっぺ

友の会でもうまく取り込めると良さそうだね〜


それでも、友の会はもっと進化できるのではないか

それでも私は、四季の会の「会員ファースト」という考え方には学べる点があると思いました。

現在の宝塚友の会も、電子チケットやリセール制度など、大きく進化しています。
しかし、特に東京公演は依然としてチケットが取りづらいという現状を抱えています。

これは私見になってしまいますが、、、

チケットの私設FC枠を段階的に縮小して友の会の割り当てをもっと増やしても良いのではと思います。
また、私設FCが慣習で対応してきたところは、段階的に劇団公式に組み込めるものは業務委託や劇団業務に置き換えていき、組織の業務として明文化していく。
チケ難が予想される公演は、友の会枠を増やしてFC枠を縮小するなどはありそうです。

もちろん、首都圏の需要や公演数など様々な事情があるため、一律的な対応は難しいかもしれません。
まずは友の会会員を優先させる、という考え方があっても良いのかなと思いました。

「公式会員だからこそ感じられるメリット」は、まだ改善の余地があるように思います。


私なら、こんな友の会を考えてみたい

ここからは、あくまで一ファンとしての私案です。

リセール制度をもっと使いやすく

現在のリセール制度は、定価で安心して譲渡できる素晴らしい仕組みです。

一方で、出品されたタイミングに気付かなければ購入できず、こまめにサイトを確認できる人ほど有利になりやすい面もあります。

例えば、

  • リセール待機リスト
  • 出品時の通知機能
  • 希望者が複数いる場合は抽選

といった仕組みがあれば、より公平で利用しやすい制度になるのではないでしょうか。

会員コースを選べても面白い

劇団四季のエリアコースを見ていて、こんなことも考えました。

関西&西日本版

  • 宝塚大劇場
  • 梅田芸術劇場
  • 博多座公演
  • 全国ツアー(関西・西日本のみ)
  • バウホール
  • 関西別箱
  • シアターオーブ(東京単独なので公平性の観点から)

全国版

  • 上記に加えて東京宝塚劇場
  • 全国ツアー(全エリア)
  • 関東別箱

というように、利用するエリアに応じて会員コースを選べる仕組みです。

私は関東在住なので全国版を選びますが、関西だけで観劇を楽しまれる方もいらっしゃいます。
利用スタイルに応じて選べる制度は、宝塚でも検討の余地があるかもしれません。

会費が上がることより、「価値」が大切

私は、「年会費は安い方がいい」とは考えていません。

もし、

  • 東京公演が更に当選しやすくなる
  • リセール制度がさらに便利になる
  • その他、東京方面での会員サービスが充実する

のであれば、年会費が多少上がったとしても納得できます。

普通に便利なシステムを作ることは、意外と難しいです。
これらは実は、裏で複雑なプログラムを組むことになるので、システムの改修または大幅なリプレイスでコストは相当かかるものと思われます。

また、既存の会員情報を管理するシステムをいかに新しいシステムと連携させるのか、という問題もあります。

ですが、大切なのは、会費の金額の高い安いではなく、「友の会に入っていて良かった」と思える価値があることです。

更に、宝塚歌劇は、生オーケストラ、美しい衣装や舞台装置など、多くの人の力によって支えられています。
それなのに、外部ミュージカルに比べると依然としてチケット代は低めに押さえられています。

それでも、維持するコストは相当かかっていると思います。
そこに更に、会員満足度向上のために大幅なシステム改修が必要であれば、私は多少の値上げはやむを得ないのかなと感じます。

そして、その舞台を支える生徒さんやスタッフさんたちが安心して活躍できる環境づくりも、とても大切だと思います。

カモ
カモ

東京チケ難問題、システム面から解決出来そうだよね。

しろっぺ
しろっぺ

グループ会社からDXやITに詳しい人、はよ連れてきて・・・


おわりに

劇団四季の記事を読んで感じたのは、「会員制度とは何か」を改めて考えるきっかけになったということでした。

宝塚には宝塚ならではのスターシステムや歴史があります。
だから、劇団四季と同じ制度を目指す必要はありません。

それでも、「会員ファースト」という考え方や、観劇体験全体を支える会員制度という発想には、学べる点があるのではないでしょうか。

宝塚歌劇は100年以上続く素晴らしい文化です。

だからこそ、舞台の質を守り、生徒さんが安心して活躍できる環境を整え、ファンも気持ちよく応援できる会員制度へと進化してほしい──。

劇団四季の会員制度について知ったことをきっかけに、私は改めて「友の会」のこれからについて色々と考えてしましました。

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