前編インタビューは、『黒蜥蜴』上演までの物語という印象でした。
小学生時代の出会いから、木村先生との交流、乱歩版と三島版の違い、初版本のエピソードまで。作品に向かうまでの流れを知る内容だったように思います。

一方、後編を読んで印象に残ったのは、作品そのものより、生田先生という人の輪郭でした。
読書遍歴、図書室、図鑑、解体――。
読み進めるうちに、「あれ、生田先生ってまず“知りたい人”だったのかもしれない」と感じる場面がたくさんありました。
※今回の記事は、インタビュー後編を読んで特に印象に残った部分を中心にまとめています。
元記事はこちらから読めます。

小学一年生で乱歩全集。思っていたより早すぎる入口
特に驚いたのが、小学校一年生の頃から江戸川乱歩の少年探偵シリーズを読んでいたというお話です。
しかも印象的だったのは、図書室の本を片っ端から読んでいったという流れ。
乱歩から始まり、近くの棚へ手を広げてホームズ、ルパン、クリスティ、さらに星新一やSFへ。
読んでいて感じたのは、目的地を決めて本を探すというより、気になった棚を少しずつ横移動しながら世界を広げていった読書体験だったことでした。
小学校高学年くらいでようやく乱歩に手を伸ばした身としては、小学一年生で乱歩全集はなかなか衝撃でした。
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小1の時って何読んでたんだろう・・・

もっと薄い本だったような記憶しかない・・・
生田先生、あなたもポプラ社の民だった
ここは個人的に少し嬉しくなったところです。
ポプラ社の乱歩、その先にホームズ、ルパン。
私は入口こそ少し違いましたが、乱歩全集を読んだあと、同じようにポプラ社のホームズやルパンへ進んでいました。
なので、読書遍歴の話が妙に他人事に思えず、「生田先生、あなたもその棚を通ってきたんですね」と少し笑ってしまいました。
さらに、小学校五年生の読書感想文をきっかけに、お母様から村上春樹『風の歌を聴け』を手渡されたというお話も印象的でした。
一冊で人生が決まったというより、図書室や身近な人を通して、少しずつ世界が広がっていった読書遍歴だったのかもしれません。
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生田先生もやっぱり、図書室経由だった・・・

あの世代には懐かしいよね・・・
ペンギン、図鑑、解体。後編で見えた生田先生の輪郭
さらに面白かったのは、読書だけで終わらないところでした。
ペンギン好きで図鑑を見る。
気になるものは解体してみる。
元に戻すために電気工作も図鑑から学ぶ。
話題はあちこちに広がるのですが、不思議と全部がバラバラには感じません。
どれも「気になったら自分で見に行く」という同じ好奇心で繋がっているように見えました。
演出の話そのもの以上に、生田先生がどんなふうに世界を面白がってきた人なのかが少し見えた後編だった気がします。
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生田先生って宝塚の演出家じゃなかったら今頃何やってる人になってたんだろう・・・

大学の先生っぽい。
まとめ
前編が『黒蜥蜴』上演までの物語だったとしたら、後編は生田先生という人がどう育ってきたかの物語でした。
乱歩やホームズとの出会いについては、学校の図書室(ポプラ社シリーズ全集)経由と推察していたところですが、個人的にはこの読みが当たって嬉しいです(笑)

今回の後半のインタビュー記事は話が多岐に渡ったので、正直、この記事では全部紹介しきれません。
乱歩、ホームズ、ルパン、星新一、村上春樹、図鑑、ペンギン、解体、電気工作……。
でも、不思議と全部がバラバラではなく、「気になったら自分で見に行く」というひとつの好奇心で繋がっているように感じました。
気になる方は、ぜひインタビュー後編も読んでみてください。
読んだあと、『黒蜥蜴』を見る目が少し変わるかもしれません。

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